リバース
最近テレビドラマ「リバース」を録画で見ました。
(↑この動画を見て初めて気がついたんですが、クライマックスに流れる音楽ってバイオリンだったんですね。
バイオリン演奏女子がいきなり踊り出すってなんてエロいんでしょうか。
以前、テレビでナースコスプレのパラパラに脳殺された時のことを思いだしました。(~o~))
リバースは藤原竜也が出てるドラマです。
もう5話か6話ですけどやっと今から見始めたのには理由があります。
最近は面白いドラマがほんとないんですが、わたしは改編の時期になるといちおう全部毎週録画しとくんですね。
あとで、アレ面白いよ!とか言われて見れないのが残念なので。
以前のNHKのハゲタカや下町ロケットなんかもあとで気づく名作ドラマでした。
今回も全部録りつつ少しずつ見て、つまんないのは「予約」を取り消ししながら絞り込んでました。
最終選考にはリバースやクライシスが残ってました。
「貴族探偵」も晩飯食いながら見た分には、相葉の演技が退屈だから絶対全消去だな、なんて思ってました。
ところが実際見始めたらそこそこハマってしまい、今は楽しみにしてます。
なにが大きいかなと考えたら意外に生瀬さんのコントキャラが大きいですね。
かつての「謎解きはディナーのあとで」は全体が面白い秀作でした。
そのパクリでありながら風祭警部とはまた違ったいい味を出している鼻形係長は素晴らしいです。
わたしはドラマは見る端からすぐ消去してしまうので、よく妻に「見てなかったのに!」って叱られます。
だから家族が見る大事なドラマ(=リバース)を消さないために、本命のドラマは録画を見るのを一番最後に回すんですねw
片平なぎさ
さて、リバースについては家族が唯一見ているドラマなので(わたしも食卓でチラ見するので)、そこそこ面白いだろうと思ってました。
原作が湊かなえだし。
映画「告白」も見ました。(主演松たか子)
湊かなえの作品は好きです。
ドロドロしてて。
ストーリー展開で最後まで引っ張ってもらえるという安心感があります。
湊かなえは作品を書く際、すべての登場人物に必ず「履歴書」を作るんだそうですね。
そしたら登場人物が「じぶんで動いてくれて」ストーリーが勝手に展開していくと。
面白い。
気づきが天才的だな。
でも考えてみれば当たり前のことで、人は皆 過去の出来事の上に、今の考え方、行動、表情、言葉があるのですから。
逆に過去のイメージを持たずに役者が演技をしたら…なんだかよくわからない人物像になることでしょう。
潜入捜査、証人保護プログラム、詐欺師の話などにも完璧な別人格を演じるため「履歴」を暗記する場面がよくでてきますよね。
その類いの映画はわたしは大好きです。(*^_^*)
さてリバースを見始めたら…藤原竜也は「相変わらず」だしストーリーもサスペンスチックなだけなんですけど。
感心したのはやっぱり、たまにしか出てこない 片平なぎさの演技です。
子どもが死ぬとはどういうことか。
事故の半年後霊安室で面会して「…お帰りなさい…」とだけ言う場面。
悲しい再会に他にことばがあるでしょうか。
思わず共感して泣きました。(;_;)
友人たち4人が土下座して「申し訳ありませんでした!」と口々アピールする場面。
言葉をかける父親と対照的に何かを思うようにただ涙を流し続ける母。
台詞はひとつもないのに、言葉にしたいであろう何十もの台詞がニコニコ動画のように視聴者の頭をよぎり心に突き刺さります。
一人の名優がいるだけでドラマも映画も、輝きを放ちます。
片平なぎさは同世代のただのアイドル歌手だったはずなのに。
生まれながらの女優です。
演技とはできる人には呼吸するようにようにできて、できない人にはいくら稽古をしても永遠に届かない地平線なのでしょうね。