檻にいたモノ
日曜日の午前に箱罠を仕掛けて2日目…。
今朝も日課のように外に出て、箱罠を見に行きます。たぶんそんなに早く掛かることはないだろうけどと思いながら…。
あれ? 幻かな。
中になにかいるように見える。
近づいてびっくり。
確かにいる!
前足で立ってキョトンとこっちを見ています。
くりっとした目で、割と可愛いリスのような顔をしています。
大きさは小型の猫くらい。
耳はシェパードのように立って、尾は狐のようにフサフサで長く。
全身は茶色で、顔の辺りだけ黒っぽい。
あれは…。
イタチだ。
足音からふつうの猫くらいの大きさを想像してましたが、わりと小さい。
捕獲に思わず興奮してしまって、スマホで何枚も記念写真をとりました。
50㎝まで近づいて接写すると、獰猛な本性を現して、頭を低くして鼻と口を大きく開いてガアーッと威嚇してきます。
とたんに、顔がブサイクなコウモリのように豹変します。
コブラに襲いかかる刹那のマングースのような迫力です。
嫁さんに見せると、「イタチって初めて見たけど、目がクリクリしてしっぽがモフモフで可愛いね^^。ヌートリアは不細工でイヤだけど」
って意外なイケメンぶりににわかファンになった様子。
え~…あんなにいやがって不安がってたくせに。
ペットにしたらいいのに、くらいのハシャギようです。
まぁオレも耳が立ってて見た目は意外にいい感じ、とは思ったけどね。
とりあえず捕獲できたのと、敵の正体がわかってよかったです。
まだ何匹か残っているかもわからないので戦いはコレで終わりかわかりませんが、とりあえず1勝といったところ\(^-^)/
殲滅するまでは気を抜かず行きたいと思います。
おじさんがやってきた
夕方---
猟友会のHさんが仕事帰りに箱罠と獲物を取りに来られました。
「じゃあ処分しときます。また何かあればいつでも言って下さい」と。
頼もしく、神様に見えます。
まあ、今夜様子を見てどうかですよね…
こないだイタチについて調べたとき、イタチは母親と子どもの群れで生活する。春先が繁殖期で5匹以内の子どもを産むって書いてありました。
夕食時には遅く帰った高校生の長男が、ラインで写真は見たけど、オレもぜってー実物見たかったなー!><と残念がっています。
「でも一匹じゃないと思うよ、たぶん」と長男。
嫁さんも「ほんとに可愛かったんだから」とイタチの話題で盛り上がり。
そのあとふと、「あれ、あのイタチってどうなっちゃうの?」と嫁さん。
え?(((・・;)…と思ったけど、
「わからん…」と答えときました。
とりあえず一件落着したはずなのに、うれしいような 悲しいような気分です。
夕食を終えてみんながお風呂に入って。
静かな夜です。
心が落ち着く。
イタチには悪いけど。
夜って本当はこんなに静かだったんだね。
わたしも11時頃最後のお風呂に入って。
足音や鳴き声のしない静かなお風呂はくつろげます。
ゆっくり入って洗って、さあ出ようとガラッと戸を開けたとたん天井で、
「ビィ…。(パタパタパタ)」
ギョッとして思わずのけぞっちゃいました。
そういうことですか。
まだ誰かいるんだね…。
ずいぶん声も足音も小さめだけど。
恐怖のエンディング
「エイリアン」や「ジュラシックパーク」で、ようやく怪物を退治してハッピーエンドの音楽が流れる中、急に暗転、
残った巣の卵が今にも孵化しかけてる…ってシーンあるじゃないですか。そういう気分。
これで続編に続くわけですね!
また市に電話しなくっちゃね…