瞬速のビル
うちの近所に流行りの皮膚科医さんがいます。
この前なんだか額が赤く腫れて痒いので受診してきました。
診察室に入るとすぐ座らせ四角いレンズ越しに顔を ジーっと見て、
「お酒は飲まれますか?」
「ハイ、えーっと。毎日」
「最近の健康診断は?」
「GT…」
「γGTPね、ハイハイ。これはね、お酒のみの人がなる〇〇湿疹です。塗り薬だしておきますから。あ、もういいですよw」
この間約15秒。
診断が早くて有名で一人2分と聞いていましたが、聞きしにまさる…
1回塗ったらすぐよくなりました。
まるで霊能者ですよね。
この先生の医院は儲けで建てた自社ビルの1階でやっているのですが、戸を開けると靴を脱ぐ玄関らへんまでびっしりとお客さんが立って待っているので、なかなか前に進めません。まるで満員電車。驚くべき光景です。
それでも診察が始まるとすごい勢いで人が捌かれていきます。これもなかなかの壮観です。
学習の現実
さて、エビングハウスの忘却曲線理論によりますと、人は覚えたことを20分で42%、1時間で56%、1日で74%、1週間で77%、1カ月で79%忘れると言います。
つまり一度記憶したら2割は歩留まりがあるといういいニュースの一方で、1日でなんと四分の三も消えてしまうという悪いニュースがあるわけです。
復習は消えた8割のうちまた2割を取り戻そうとする作業ですから、例えば8割記憶して合格なら…計7回の復習が必要です。
これは可能なことでしょうか?
ここに、受験勉強というのが単なる復習だけでは有意差を出せない、計算的根拠があります。
でも倍速回転の頭であれば3.5回の復習で完成となります。
これならなんとか可能な回数に思えないでしょうか?
「頭の回転の速さが学習(記憶)をかなり有利にする」ことがわかります。
あわせて受験生でしたら、一日の勉強時間も倍、勉強年数も倍、受験時間も倍に生かせるわけですから、時間的には余裕ですよね。
以上、回転の早い皮膚科医のお話でしたw