前 速聴の弊害についてお話しすると言って、すっかり忘れていました。
人間関係
みなさんは、ふつうの1/2の速さで「ゆ っ く り と」話す人物と会話をしたことがおありでしょうか。
倍速の速聴をしばらくすると頭の回転が異様に速くなります。
人の言いたいこともすぐわかるし、アイデアも意見も突っ込みもすぐ浮かびます。
資料を読むのも早くなるし仕事もあっという間に片付きます。
なんとなく見聞きしていたこともかなりの精度で思い出せて、地頭がよくなったと感じます。
でもいいことばかりではありません。
まわりくどい説明にはイライラを感じます。
話し方も早口になるせいか、「なんで怒ってるんですか?」なんて言われたりします。
こうしたらいいんじゃない?って即答すると「ちゃんと聞いて下さい」って言われます。
頭に口が追いつかず、どもったりします。
気づきの間隔が短かすぎて、行動がコマネズミのように空回りしているように見えます。
「ささいなこと」に腹が立ったりします。
そうした一連のことから、人間関係が悪くなりがちです。
これは大きな問題です。
秀才がどうして人とぶつかるのか、それが肌でわかります。
田舎に住んでいると、都会ほど急がないことが多いので、物事を速くこなすことよりも人間関係の比重が大きくなります。
ですから、人間関係を優先して、速聴訓練をやめてしまう人さえいます。もっともです。
長短
少し前、「長短」という落語を柳家三三さんがやっていました。気の短い人と気の長い人、友人同士の会話です。
そういう噛み合わない状態になります。
どうすればいいのでしょうか?
人が相手の場合は、最後まで話を聞いて、「意識してゆっくりと」対応する。
それが、人間関係を考えるとちょうどいい心構えな気がします。
次は速視についてお話ししたいと思います(忘れてなければw)