速聴の本質

速聴の都市伝説

「速聴」で検索したらいろんな興味深い意見を拝見しました。

それについて、感じたことを思いつくまま書いてみます。

「3倍速4倍速の速聴CD、自己啓発プログラムがおすすめ…」?

早く聴くことで脳に負荷を与え、脳の処理能力を高めるのが速聴の本質です。

「聴く内容がなにか」は本質ではありません。

ウエイトトレーニングのようなものです。

ウエイトトレーニングで、アレイを持ち上げるかペットボトルを持ち上げるか電話帳を持ち上げるかで、効果に違いがあるでしょうか。

身の周りには、興味の持てるタダの音源が無数にあります。

音楽、落語、講演、朗読、などなど。

本当に価値のあるものは、たいてい無料です。

「3倍速まで極めてこそホンモノ」?

経験的に言うと、頭脳高速化は2倍速で必要十分です。

2倍速状態でも、周りと歩調が合わなくなり、人間関係に問題が出るなど日常生活に支障を来すことがあります。

したがって、3倍速4倍速は趣味の域だと思います。

努力を要する割に、実益がともないません。

昔 日本に、37カ国語を話せる語学の天才がいました。

彼は語学に取り憑かれてしまい、家族も仕事も生活も放り出して一生、すべての時間を 使いもしない語学の「復習」に費やしていたそうです。

意味のある人生だったでしょうか?

「速聴に興味があるけど、速聴機が何十万円と聞いて踏み切れない…」?

余分なものを買う必要などまったくありません。

今お持ちのDVDレコーダーで好きなテレビ番組を1.5倍で速視聴するだけで速聴の基本ができます。

そして最高の速聴器は今お持ちのスマホです。

0.5~4倍で聞ける無料のアプリAudipoを入れさえすれば、録りためた音源を2.0倍速で聞くだけで、いつでもどこでもタダで存分に速聴ができます。

「速聴で頭が良くなるならなぜ公教育や塾で教えないの」?

「本物の技術なら公教育に取り入れられたり、塾で教えたりするはずでは?…」という人たちもいます。

それは違います。

過ぎた本物は常に世人には受け入れられません。

宮本武蔵の五輪の書を読みましたが、その兵法は「相手を殺し、勝つ」ということに特化して枝葉をすべて捨て去った思想哲学です。

その意味では「ホンモノの兵法」です。

その証拠に、生涯六十数回の決闘で不敗でした。

手段も方法も道具も選びません。

時間に遅れることで相手を疲弊させ、平常心を奪う心理戦。

光の方向など状況を重視し、不意を打つこと、相手のいやがる方向に事を運ぶことを重視する。

幼児が要ならそれを切り捨て逃げる。

武器も、刀の長短、木刀や櫂や石など状況に応じ臨機応変に有利な物を武器にするべしという態度です。

「最強で」「品格のない」兵法です。

「王道ではなく覇道」「卑怯で情けのない兵法」は武士道と相容れません。

道場で教えづらいしろものなのです。

「速聴で頭はよくならない」?

「速聴で頭はよくならない」という人たちもいます。

そもそも頭が良いとはどういうことでしょうか。

①親から優秀な脳のDNAを受け継いでいる。

②頭の回転が速い。→記憶力がよい。→理解力が高い。発想力がある。仕事ができる。

速聴は①DNAは変えません。

でも速聴訓練では②頭の回転の速さを通して単位時間での記憶力が高まります。

また同じ記憶をしていても出力が速いので単位時間内のテストで取りこぼしがありません。(実際には想起力=地頭で思い出す力 が高くなる実感があります。)

理解力は同じでも倍速で理解できるので同じ時間で倍、勉強できます。

結果、理解は深まります。

発想力は同じでも知識の突合が速いので気づきが速く、人が語り出す頃には語り終わっています。

受験や仕事はすべて期限のあるものですから、倍速で処理できれば結果が出ます。

「頭がよくなるか」はさて置き、結果が出れば「充分」な成果ではないでしょうか。

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