発戦式

大般若会

今日はお寺の大般若会があり、午前中参加してきました。

大般若会というのは禅宗のお寺の行事で、その昔三蔵法師がインドから持ち帰ったお経の中の大般若経に由来する行事です。

大般若経は600巻からなる膨大なお経なのですが、十数人の坊さんの前には大般若経になぞらえた20冊ほどのお経が置いてあり、そのお経を左右にアコーディオンのように広げて「速唱」し、全部を10分ほどで読み終えてしまいます。

大般若会

その大般若経のエッセンスをわずか260文字にまとめたのがよく知られた般若心経です。

その要諦は「空」の概念(すべての実体は移りゆく)ということです。
般若心経は広くほとんどの宗派で読経されます。

通常はそれが終わるとお昼までの2時間は檀家の皆が「法話」を聞いてお開きなのですが、今日は特別に「発戦式」という行事に代わりました。

発戦式

発戦式とは寺を継ぐ若い坊さんが住職(長老)として認められるための儀式で、戦(公案=禅問答)を発する(初めて行う)ことで先輩諸僧に資格を認められるという一生に一回の節目となる儀式なのだそうです。

わたしたち檀家にとってもそれは見たことのないイベントでした。

「そのお寺」の檀家の皆さんや僧の家族が近くで見守ります。

そのなかで、20代?の僧は10歳くらいの少年坊主と、また同年代の各寺の坊主と、力一杯の声で禅問答を交わします。

シンとした本堂に響き渡るその声の大きく、またよく通ること!

今の紳士的な時代には野球部か応援団か恫喝する借金取りかはたまたご近所トラブルかくらいしか思いつかないくらいでの、恐ろしく、また気持ちいいほどの大声です。

かわいそうに僧の若奧さまが抱っこしていた赤ちゃんはパパの怒鳴り声に泣き出してしまったので、奥様は慌てて退出されましたw;

ふだん俗世の煩悩に明け暮れているわたしたちの目には思いがけず僧の世界の真剣な儀式に触れて新鮮で面白く、いい刺激をいただきました。

年を取り日常に流され時間感覚が加速していく中で、いくつになってもなにか新しい刺激を受けることは大事なことだなあ、と。

菩提寺も40代の若い住職さまだけに法話だけでなくいろんな新企画にトライなさるということなのでございましょう。
けっこうなことですし今後の企画が楽しみです。

なんだか芥川龍之介の蜘蛛の糸のような語り口になってまいりましたのでこのへんで。

PS.先輩に、話がとりとめなくなってくると「え~まあ、いずれにいたしましても…」で締める人がいます。
前は「なんだそれw」って思ってたけど最近気持ちがわかってきました。
自分も話していると気ままにずれてくるようになりましたので…

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