税制のバイアス
5月の固定資産税を納めるたびに思うんですが、保有について不動産と現金は税制がアンバランスじゃないですか?
保有する不動産には毎年1.3~1.6%の固定資産税がかかり減耗しますので、70年程度で税金に吸い取られてなくなってしまう理屈です。
それに対して、現金は保有に対する税金がないので、すり減ることはありません。
現金だけではありません。
預金、債券、株式、金塊、絵画、その他価値のある物品も課税によってすり減ることがありません。
すると土地の評価額が割引であろうとなかろうと、単純に比較して不動産より現金等で持っている方が税制上 有利なのではないでしょうか。
不動産には登記簿があり、固定資産台帳があるという捕捉しやすいから取るという、ただのご都合主義に思えます。課税の不公平ではあります。
マイナンバーで預金、債券、株式等の名寄せ紐付けが行き渡ったときには、捕捉可能な資産へ課税が広がるのかもしれませんね。